平成28年度「鹿児島特産品市場(かご市)」での需要動向調査結果について
平成28年10月15日(土),16日(日)の2日間、鹿児島特産品市場(かご市)で屋久島フェアを開催しました。店頭販売を行う事業所を募集したところ,6事業所が出展されました。
来店客に対し、性別、年齢、職業、商品パッケージ、容量、味、価格などの評価についてアンケート調査を行いました。
出展事業所は,鹿肉加工品販売業,屋久島茶販売業,屋久杉アクセサリー販売業,屋久島ウコン製品販売業,菓子製造販売業の事業者でした。販売金額は,2日間合計で192,540円で,内訳は10月15日(土)が94,250円,10月16日(日)98,290円でした。よもぎ団子や屋久鹿肉の炭火焼、屋久杉アクセサリー、屋久島たんかん紅茶、屋久島ウコン製品など屋久島の農産物を使った商品が人気でした。来場者は、約2500名でした。
土曜日は,曇り~小雨の天気でしたが,高齢~中年の女性の通り客が多くまた,修学旅行生,観光客なども多く,比較的足をとめてもらえる方が多い状況でした。
一方,日曜日は,通りでイベントが開催され,天気も良く通り客も多い状況でしたが,目的の百貨店,目当てのお店,用事などに向かう方が多い様子で,立ち止まって出展業者の商品に興味を示す方の割合が少ないようでした。
集客のためには,幟やポスターなどを大きく掲げて,屋久島フェアを認識して,足を止めてもらえるようにアピールする必要があると感じました。屋久島の歌を流し集客することも必要と思われます。
屋久島フェア来店客アンケート結果によると、屋久島フェア全体で、男性29%,女性71%で60代が最も多く28%,50代と70代が20.5%を占め50代~70代で69%を占める結果となり、主婦・年金生活者が57.3%を占め購買層は、中高年の女性で主婦・年金生活者という結果となりました。各出展者の来客状況を見てみると、
・屋久杉アクセサリー店への来店客は、男性客23%、女性客77%であり、10代が最も多く38%を占め、次いで30代が30%であり、30代~10代で84.6%であり、職業は、学生が38%、会社員が31%でした。取扱商品が、屋久杉のアクセサリーであり、若い女性の人気が高い結果となりました。屋久杉ブレスレット2500円前後のものが人気が高く、売上の86%を占めていました。全体的にデザイン、色など好評でしたが、屋久杉製品であり4500円以上の商品もあり高いとの意見もありました。アクセサリーとしては、2,500円以下が気軽に購入できる価格帯であると思われます。
・菓子販売店への来店客は、男性10%女性90%であり60代から70代90%を占め、年金生活者,主婦の方が66%を占めた。人気商品はよもぎ団子で、売上の54.8%を占めました。次に人気のあった商品は、よもぎカステラで、売上の15.3%を占めました。屋久島産のよもぎをふんだんに使った風味豊かで甘さを抑えた商品が支持を受けたと考えられます。
・屋久島茶販売店は、屋久島茶、屋久島紅茶の試飲販売を行ったが、来店客の90%が女性で60代~70代が68%を占めました。通常店舗販売等で人気の高かったシナモン紅茶のより、タンカン紅茶が人気を集め売上の66%を占めました。屋久島の特産品であるタンカンの香りを楽しめるタンカン紅茶が、屋久島のイメージと合致し売上が伸びたと思われます。
・鹿肉加工品販売店は、鹿肉炭火焼を販売しました。冷凍鹿肉を焼き試食販売を行いました。屋久鹿肉を提供する飲食店が鹿児島市に2店舗ありますが、屋久鹿肉はまだまだ一般に浸透していませんが、試食の感想は良好であり、おいしい、やわらかい等の感想が多い状況でした。購入客は、男性が50%、女性が50%であり40代~50代の方が55%と最も多い状況でした。商品価格が高いとの意見もありました。また、今回の出展により他の特産品販売店への卸販売取引開始が決まり新たな販路拡大に繋がっていました。
鹿児島特産品市場(かご市)での屋久島フェアを来年以降も継続開催する予定であり、中高年にターゲットを絞り、喜んでもらえる商品ラインナップを考え販売を行いたいと考えていますので出展をご検討下さい。